ノイズ

濃い濃い夢をみた日曜の昼寝二時間。

もうどんな夢かなんて覚えてないが、

最後にみたあの場所の地図を紙に書き起こす。

 

スーパーマーケットから出ると二車線の大きな道。

左に沿って行くとカーブの下り坂。

また道に出て左に曲がって沿って行くと

右手に僕のアパートがある。

(現実の僕の家ではないのだが、僕の家であることはわかった。)

 

僕は下り坂をマルクス資本論ホッブズだの叫びながら駆けていたと思う。

裸足で駆ける僕より自転車の彼が速く追い越して行った。

どうやら彼は僕の隣の部屋に住んでいるらしい。

厳密には僕は裸足で駆ける僕より後ろで三人称視点で僕を追っていたかもしれない。

 

 

などど思っているともうそれ以上は思い出せなくなっていた。

 

 

なんてことはないただのワンシーンを、不思議と書き起こさねばならない気がした。

頭と胸が重い。

きっとこいつはずっと僕の頭にノイズのようにずっと残り続ける。

この光景を、あの場所を一生かけて探さねばならない気がしている。

 

 

なんて書いているうちに画面の端にアダルト広告がある。

ああこの現実のほうがノイズだらけなのだなあ。

 

まだ頭は重い。